知る
大学を卒業し社会に出て就いた職はいわゆるルートセールスの営業マンで、
取り扱う商品こそ一般的ではないものの、仕事自体は内容を理解してしまえば惰性でこなせた。
仕事に必要な知識は得ようとしていたが、それ以外の事は趣味の方にリソースを割いていた。30歳の時外資系の保険会社に転職し、職場で活躍している諸先輩方はとにかく何事も知識を取り入れ、自分のビジネスに活かそうとしていて驚き、私も何でも知る事を実行するようになる。それは起業した今でも変わらない。知らなくても生きていけるが、知っていると良い方に変わることも多い。働き方を例とすれば、同じ家電を取り扱う仕事でも販売員になるより大手メーカーの代理店になってエアコンの取付修理業務を行うと、夏場の収入だけで暮らせるぐらい稼ぐ事が出来る。目を向けていないだけで、そこかしこに知ればお得な知識は転がっている。「知る」を趣味にすると自身の風向きが変わるかもしれない。
(2023年9月発行 同窓会報vol.17 寄稿)